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外来診療担当表: 脳神経外科

曜 日 午前担当の医師名 午後担当の医師名
月曜日 渡邉 頭痛外来(渡邉)
火曜日
水曜日 渡邉
木曜日
金曜日 渡邉

脳神経外科の紹介

 脳神経外科は、脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血等)後遺症はもとより、眩暈、頭重、頭痛、手肢の知覚障害や一過性の意識障害、痙攣等の診断・治療も行います。更に脳血管障害の急性期(手術等)治療を終えた患者様が転入院された後のフォローアップやリハビリテーションも内科主治医を支援して参ります。

頭痛外来の紹介

 診療は毎週月曜日(祝祭日を除く)の午後1時30分より行います。

 頭痛は日常的・一般的な症候ですが、以下に示します説明のように一過性の頭痛から重篤な疾患の警告を意味するものまで様々存在します。当院では脳神経外科専門医が詳細な問診を行い、必要に応じて画像検査を用いることで、正確な診断と有効な治療をご提案いたします。 
 頭痛に悩まされ、市販薬などの内服で何とか日々こらえている方、自分の頭痛は治らないと諦めかけている方など、まずは気軽にご相談ください。一緒に頭痛を治して、より良い生活を取り戻しましょう。 

一次性頭痛

 片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛などが知られています。慢性的に頭痛を繰り返すいわゆる”頭痛持ちの頭痛”で、命に別状はありませんが日常生活に支障が出るなど困った頭痛です。

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片頭痛

 

 一次性頭痛の代表格で、日本では片頭痛を持っている方がおよそ800万人、片頭痛発作のため毎日約60万人の方が日常生活に支障を来たしているといわれています。
 20~40才代の女性に多い、こめかみから眼周囲にかけてのズキズキとした拍動性 の頭痛で、頭痛が始まる前にギザギザした光や、オーロラやモザイクのような模様が見えて視界が悪くなることがあります。これを閃輝暗点といいます。頭痛発作中には、前かがみの姿勢や階段昇降などの日常的な動作で頭痛が増強するのも特徴の一つです。吐気がしたり、光や音に敏感になってしまう方も多いです。
 頭痛発作は4~72時間程度続いて自然に回復します。”片”頭痛ですが、両側性のことも少なくありません。
 肩こりを伴う頭痛は緊張性頭痛と診断されてきましたが、今では国際頭痛分類で片頭痛と診断された患者さんの約7割に肩こりを伴うことが分かっています。また、精神的ストレスは緊張型頭痛を引き起こすことがありますが、片頭痛のきっかけとなる刺激でもあります。ですから肩こりやストレスがあるだけでは片頭痛を否定できません。かつて緊張型頭痛と診断された患者さんの中に、多くの片頭痛患者さんが潜んでいたかもしれないのです。
 片頭痛発作時には、トリプタン製剤という特効薬が数種類あり、非常に有効とされています(2001年:保険適用)。また、予防薬として数種類の経口薬が存在しますが、さらに2021年から片頭痛の痛み物質であるカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)に直接作用する片頭痛予防の注射薬が保険適用となり、使用可能となりました。
 これら予防薬とトリプタン製剤をはじめとした急性期治療薬を組み組み合わせて、各々の患者さんに最適な治療を組み合わせていくのが新しい片頭痛治療となっています。


 

緊張型頭痛

 

一次性頭痛の中で、最も頻度の高い頭痛です。後頭部を中心に、頭の両側や首筋に重だるいような圧迫感や鈍痛が主たる症状です。
 片頭痛とは異なり、発作として感じることはありません。主な原因は、心身のストレスによる肩や首の筋肉の緊張です。長時間のデスクワークや携帯電話等の使用、車の運転、睡眠不足、精神的プレッシャーなどがきっかけとなり得ます。日常生活での予防としては、軽い運動やストレッチ体操、入浴などで血行を良くすることが有効とされています。


 

群発頭痛

 

比較的希な頭痛です。
 眼周囲から前頭側頭部にかけての激しい頭痛が、数週から数カ月の期間群発することが特徴です。夜間や睡眠中に頭痛発作が起こりやすく、眼の充血や流涙、鼻汁・鼻閉、縮瞳などの自律神経症状を伴うことも多いです。
 片頭痛と異なり、男性の多く、喫煙と関係しているともいわれています。

二次性頭痛

 クモ膜下出血・脳出血・(脳)動脈解離・脳腫瘍・髄膜炎などが代表で、一言でいうと”原因となる何らかの疾患”があって生じる頭痛です。原因によっては命に関わる危険な場合が多く、早急な対応が必要です。
 突然の激しい頭痛、今まで経験したこと無い頭痛、頻度や程度が増していく頭痛、発熱や嘔気、体重減少を伴う頭痛、脳神経症状(手足の麻痺、言語異常、視野異常など)を伴う頭痛は二次性頭痛が疑われます。

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クモ膜下出血

 

 生命に関わる二次性頭痛の代表的な疾患に挙げられます。
 クモ膜下出血のおよそ80%が脳動脈瘤の破裂が原因で起こります。脳動脈瘤破裂により生じる頭痛は、”今まで経験したことのない頭痛”や”後頭部をハンマーで殴られたような頭痛”などと表現されるような、我慢のできない強い頭痛が典型的な症状です。嘔吐を伴う事も多いです。
 診断は頭部CT等で行われ、治療法としては、開頭による動脈瘤頚部クリッピング術と血管内治療による動脈瘤コイル塞栓術のいずれかが選択されます。
 動脈瘤が再破裂すると約半数の患者さんが命を落とすため、再出血を予防することが重要です。そのため適切な診断を下すうえで、特徴的な症状である”突然の激しい頭痛”がきわめて重要であることを再度強調しておきたいと思います。

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