皆様、こんにちは。当院のホームページをご覧になっていただき、誠にありがとうございます。
当院は一般病棟を1病棟(41床)と療養病棟を3病棟(124床)の計4病棟、165床を有します。
一般病棟は、療養病棟に比べて看護師の数が多く、人工呼吸器やモニターなどの医療機器の配置数が充実しており、頻回の容態観察や注射・処置が必要な患者さん、人工呼吸が必要な患者さんなどが入院します。具体的には、肺炎や脱水症などによる中等症から軽症の方や、急性期病院で重篤な疾患の治療後で安定期に入っていない患者さんが該当します。
療養病棟には急性期を乗り越えたが食事摂取量が十分でない方や、気道の吸引や褥瘡処置が必要な患者さんと、長期のリハビリテーションが必要な患者さんが入院します。療養病棟で状態が安定すると介護系の施設に転所していただくことがあります。「転所先は家族が探すのか」というご質問を時々いただきますが、転所に際しては、当院の地域医療連携センターで社会福祉士(医療ソーシャルワーカー)や看護師が患者さんやご家族と相談しながら転所先を決めてゆくのでご安心ください。
地域の医療・介護の連携における当院の主たる役割は、軽症と一部の中等症の診療を引き受けることです。これにより急性期病院の病床回転に余裕ができ、地域の重篤例に対する対応力が増します。また、地域の患者さんが軽症や中等症の肺炎で遠い地域外の病院に入院することも減ります。
コロナ禍では病院と介護施設で面会制限が広く行われ、家族と会えないため認知症が進んだ方もおられました。超高齢者社会を迎えて家族と接触できるのは非常に大切です。“ときどき入院、ほぼ在宅”を合言葉に地域の行政や医療施設、介護施設と連携しながら当院の通所リハビリテーションと訪問看護ステーションを介して地域医療に貢献したいと考えています。
新潟西蒲メディカルセンター病院
院長 田宮 洋一