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新年のご挨拶

 明けましておめでとうございます。

 新たな決意で新年を迎えられたことと存じます。

 私事ながら、宮崎に移り住んで50年、医師となって40年以上が経ちました。外科医として県内外の病院を転々とした後、25年前から当院に勤務して病院の変遷を見守りながら歩んできました。

 この間に、医療界は大きく様変わりしました。昭和の時代には「ワークライフバランス」という言葉すらなく、医師の矜持のみで馬車馬のように働いて、働いて、働いていました。やがて医療事故が大きく取り上げられるようになり、患者の不信感と医療者の萎縮・自己防衛につながり、「医療崩壊」という言葉も生まれました。救急などの最前線の医療現場から立ち去る医師が増え、専門以外は診なくなっていきました。さらには新臨床研修制度の導入により、医師は都会を目指し、外科系などのきつい診療科は敬遠されるようになりました。

 現在、宮崎は地域や特定診療科の医師不足、救急医療の逼迫など、さまざまな問題に直面しています。これまで病院で完結していた医療は、地域完結型へと移行し、やがては県全体で人材と診療機能の集約化を進めて医療圏をつくっていく時代へと向かっています。

 宮崎医療センター病院も、超高齢化と働き手不足社会の波にのみ込まれていきます。人材難・経営難に直面する激動の時代、当院はどのように戦い、生き残っていくのかが問われています。キーワードが2つあると考えます。ひとつはマーケティング──地域は私たちに何を求めているのか、私たちは地域にどのような形で貢献していくのかを常に考えること。もうひとつはイノベーション──変化を恐れず、より良くなるという強い意志をもって、自律的に進化していく組織となることです。

 今年は「丙午(ひのえうま)」の年です。400人が志を一つにして道を切り開き、地域のため、患者のため、仲間のため、家族のため、そして何より自らの幸福のために一歩一歩踏み固めながら前へ進んでいく所存です。

 本年もよろしくお願いいたします。

宮崎医療センター病院 病院長 田畑 直人

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