令和4年4月 春秋園だより「入所者様へのリハビリ業務」について

 

今回は春秋園に入所されている利用者様に対してリハビリスタッフがリハビリを行う以外でどのように関わっているかご紹介させて頂きます。

 春秋園では相談員や介護士、看護師、リハビリを交えて定期的にカンファレンスを行っています。そこで利用者様の様子の変化や今後の方向性などを話し合い、適切なケアの提供やサービスの調整ができるように情報を共有しています。リハビリの役割は主に身体機能や動作能力を把握し、動作が行いやすく安全に生活できるような環境の提案や調整を行うことです。具体的にはベッドの高さや手すりの種類、車椅子やシルバーカーなどの歩行補助具から、スプーンや靴、クッションなどの選定や調整も行います。

 実際にベッドの高さや手すりを調整することで起き上がりや立ち上がりがしやすくなることは多く、環境調整で良く用いられます。また車椅子を漕ぎやすい高さに変え、ブレーキの操作がしやすいようにレバーを延長するなどの工夫をします。環境調整の方法は一つだけではなく利用者様一人ひとり違います。そのため利用者様によっては写真のように滑り止めマットを敷いて、より踏ん張りが効きやすい環境に調整されることもあります。

運動を行い、筋力をつける以外にも環境調整や補助具の選定、ケアの方法を工夫することで動作がしやすくなり自分でできることが増え、安全に生活できる可能性はぐっと高くなります。引き続き利用者様一人ひとりが、その人らしく安全に生活できるように関わらせて頂きます。

(春秋園リハビリスタッフ一同)