令和3年9月 春秋園だより「コロナ禍でのデイケアにおけるサービス提供の取り組み」について

 朝夕の風に秋の涼しさを感じる季節となりました。体調を崩しやすい時期ですが、春秋園では空調の温度を調節したり、適度な運動を促すことで利用者様の体調管理に努めています。

 この時期、通所リハビリでは例年ですと、8月末に夏祭り、9月に敬老会、10月には運動会と楽しいイベントが続きます。しかし、残念ながら感染症対策のため、大きなイベントは今年度も開催を控えている状況です。そのような中でも、季節の移り変わりを少しでも利用者様に感じてもらうために、様々な工夫をしています。

 今回は、「十五夜」についてご紹介します。「十五夜」とは中秋の名月とも呼ばれ「秋の真ん中に出る月」と言う意味があります。日本では太古の昔から月を神聖なものとして考えていたそうです。十五夜のお月見は平安時代に中国から伝わり、貴族は月を見ながらお酒を酌み交わし楽しんでいました。一方、庶民の間では月に感謝する日として収穫祭りや、初穂祭が開かれていました。十五夜は旧暦の8月15日を指すため、今年は9月21日になります。

 春秋園では、9月の作業で「お月見の貼り絵」をつくります。同じ題材でも、飾った作品を見比べると、利用者様の個性が出ていておもしろいです。

 そして当日は、昼食に「月見ハンバーグ」を、おやつに「月見おやき」を提供します。また、レクリエーションでは、お月見クイズをして、お月見気分を味わっていただきます。伝統行事の話題は、利用者様からの思い出話なども聞けるため、スタッフが初めて知ることもあり、どんな話がでるかも楽しみの一つです。

利用者様に楽しんで頂けたら嬉しく思います。

(春秋園通所スタッフ一同)