第59回「白内障のお話し」

2016/10/25

第59回 生活習慣病教室 「白内障のお話し」

■日 時:平成28年9月28日(水)
     14時半~15時半
■場 所:牛久愛和総合病院
     B館2階大ホール
■講 師:眼科 医長 矢部 美香子 医師


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白内障とは

眼の中にある、レンズの役割をする水晶体が濁ってしまう病気のことを言います。水晶体が濁ると、まっすぐ光が入ってこなくなるため、乱反射が発生し眩しくなり見にくいといったことが生じます。

主に加齢とともに起こりますが、糖尿病がある方や薬を服用している方、炎症がある等の要因によっても起こることがあります。また、高齢の方だけでなく、若年の方がなることもあります。

世界的に見ると、白内障の失明率は上位に食い込んでおり、放置すると失明に繋がる疾患ではありますが、きちんと治療をすれば、失明することはありません。

白内障の種類

水晶体の濁り方によって、大きく3つのタイプに分けられます。

1.水晶体の周りの方から濁ってくる白内障(水晶体皮質の濁り)
見た目で濁っていることがわかりますが、濁りが眼の中心部まで来ないと、自覚できません。また、視力が良くても、全体的に霞む症状が強いのが特徴です。70才代の方に多く見られます。

2.眼の真ん中から濁ってくる白内障(水晶体核の濁り・黄色から茶褐色になるような濁り)
自覚症状が出づらく、進行するまで気づきません。その為、水晶体が非常に固くなってから病院に来られる方が多いようです。
水晶体が固くなると手術をする際に、器械を入れづらく、負担がかかるようになります。
また、近視化といって、手元が見やすくなり、老眼が緩和されたような症状が表れるのが特徴です。

3.後嚢下白内障(こうのうかはくないしょう)(水晶体の後方部に濁りがくっついているような感じ)
眼の中央部から濁りが出てくることが多いため、比較的進行が速く、初期から視力の低下が起こり、自覚しやすいのが特徴です。視力が0.1以下になることも稀ではありません。
また、片方の目だけが進行するというのが特徴です。

セルフチェック

人はどうしても自然と良い方の目で物を見てしまうため、両目で見ていると片方の目が悪くなってもなかなか気づきません。
そこで、セルフチェックとして、片方の目を隠して見てみて下さい。
そうすることで、どちらの目が見えないかが分かります。これは、白内障だけでなく、緑内障等の早期発見にも繋がります。

また、物が二重に見えてはいませんか?
片目で見た際に二重に見える場合は、乱視や白内障の可能性が高く、さほど慌てなくても大丈夫ですが、もし両目で見た際に二重に見える場合は、脳の中に病気が隠れている可能性がありますので早急に受診をして下さい。

治療法

薬剤と手術がありますが、現時点で白内障を治す薬はありません。あくまでも進行を抑制するもので、進行してしまっている場合は手術となります。
手術は濁ってしまった水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズを入れます。安全性のため、片眼ずつ行います。当院では、2泊3日の入院にて行っておりますが、日帰りでの手術を行っているところもあります。

定期的な検診を心がけ、気になることがある方は早めに受診し、早期発見に努めましょう!